ケーソン基礎周辺地盤の応力状態および変形挙動
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概要
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本州四国連絡橋基礎のうち, 代表的なケーソン基礎が地盤に根入れされた場合を想定し, 外荷重として上部荷重が載荷され, 水圧を伴う地震力が作用した場合に, ケーソンの自重を考慮した静的計算を行ない, ケーソン基礎周辺地盤の応力および変形の挙動を解析している。とくに, 地盤が圧縮力に対しては耐力を持つが, 引張力に対してはほとんど抵抗しないという異方性的性質を持った場合を対象として, これをstress transfer法を用いた有限要素法によって解析を行なっている。線型弾性解とstress transfer法による非線型弾性解による応力解析から, つぎのような結論を得ている。1)線型解と非線型解において, 変位, 応力ともに両者はかなり異なった分布を示しており, とくにケーソン天端の水平変位は, 非線型解では線型解の15〜20%の増加が認められる。2)数値計算の対象としたケーソンの構造モデルに対してはstress transfer法の収束性はきわめて良好であり, 3〜5回の繰返し計算でおおむね収束したとみなされる。
- 1972-06-15
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