締固めた土の圧縮性状に関する研究
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概要
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土の締固めの程度を応力と変形に直接関係づける指標によって表示することを目的として, 静的に締固めた関東ロームを用いて拘束圧縮試験を行なった結果, 先行圧縮応力が一つの指標として考えられた。すなわち, 締固められた土に荷重が作用するとき, この値を境にして応力-ヒズミの関係が急変することがわかり, 同時に土の圧縮特性値を用いることにより, 締固めと関連して盛土の破壊や沈下を取り扱うことが可能となった。ついでタイヤローラーやブルドーザーなど実車により締固められた土の先行圧縮応力を実測することにより, これらの機械が果たす締固め効果を検討するとともに, 従来から用いられている密度, 飽和度, 空気間ゲキ率などとの関係についても検討を加えた。静的に締固めた土の圧縮試験からの先行圧縮応力は, これら物理定数とほとんど無関係であるが, 実車による締固めでは転圧回数8回程度で最大値を示し, それ以上の回数ではかえって低下すること, および先行圧縮応力の値は転圧機械の重量に大きく依存することなどがわかった。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1972-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
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