有限要素法による浸透解析の2,3の適用例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
形状や境界条件が複雑な浸透流問題を, 有限要素法を用いて数値解析を行なったものである。計算例はつぎの二つであって, その計算結果から連続体の力学場の解析とまったく同様に上記条件下の諸問題を有効に解析できると結論している。すなわち, 1)ある地盤内に切り込んでコンクリートで巻き立てられたドックの一部に流出孔を設けた場合, 2)今後わき水および膨大な水圧などで問題になると思われる比較的浅い海底トンネルの建設に伴う浸透水の流出問題の二つである。1)については, その周辺地盤内の浸透流のポテンシャル分布や流出量の計算を行ない, さらにその計算結果に及ぼす解析領域(不透水境界の大きさ)や浸透流量解析断面の位置の影響について検討している。2)については, 流出状態は(1)トンネル壁全面から, 単位幅あたり一定の流出量がある場合, (2)トンネルに不透水性の巻立てがほどこされ, その底面部と側面部の流出孔から, 同様な流出量がある場合の二つであって, おのおのの場合の流出量とトンネル壁での圧力ポテンシャルとの関係を求め, それについて考察がなされている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1972-06-15
社団法人地盤工学会 | 論文
- 地盤改良(1)((1)地盤改良,4.地盤挙動,第44回地盤工学研究発表会)
- 泥炭地盤上の道路盛土の残留沈下とLCCに関するケーススタディ(地盤構造物のライフサイクルマネジメント)
- 泥炭地盤の圧密沈下とその予測(圧密沈下の予測と対策)
- 海外建設プロジェクトにおける地盤リスク対応について(海外事業と地盤工学的問題 : アジア地域におけるプロジェクト事例ならびに地盤工学的特性)
- リスク工学と地盤工学 : 4.プロジェクトリスク