水平地震動の特性の方向による変動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論は, 先ず, 水平地震動の特性の方向による変動を解析的に述べ, 次に, それを実際にとれたいくつかの水平加速度記録に適用して, 具体的に計算してみたものである。得られた結果を要約すれば, およそ次のうになるであろう。ある地点でとれたある地震の水平加速度記録について, その各種特性値の方向による変動幅は, それぞれの平均値に関して, おおむね, i)パワースペクトル密度…±50% ii)クロススペクトル密度の絶対値…±30% iii)時間に関する2乗平均値…±20% iv)時間に関する2乗平均平方根値…±10% v)時間に関する最大加速度の絶対値…±20%程度と評価できる。ある地点での水平動と一口に言っても, このように大きな変動幅がすでに内蔵されているのである。ここでは, そういう視点と処理の必要性を強調した。
- 1974-12-30
著者
関連論文
- 地震時における家具等の転倒に関する振動試験とその理論的考察
- 空間的に変動する地震動による構造物の確率的応答
- 空間的に変化する地震動のスペクトルと対応する地盤-基礎系の伝達関数
- 水平地震動の特性の方向による変動
- 有限要素-履歴減衰系の建物-地盤相互作用への応用 : 構造
- RC 構造物の地震応答予測
- ランダム振動理論による地震応答 : (その1)'68年十勝沖地震に対する計算結果
- 地盤特性の評価とサイスミック・マイクロゾーニング : (その1)仙台地域の地盤の振動特性 : 構造系
- 鉄筋コンクリート実大短柱のせん断実験 : その2:変形性状について
- 有限要素-履歴減衰系に対する建物-地盤の相互作用