工業的試験法としての曲げCOD試験について : 第2報
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The industrial material test must be simple. In this sense, COD bend test is thought to be an effective testing method. But one of the troubles in the conventional COD bend test is that the clip gauge readings(Vg) must be converted to the notch tip COD by means of rotational factor γ which is to be experimentally determined as a function of Vg or the fracture load for a given material. The authors proposed in the previous paper^<1)> that the critical COD could be evaluated simply from fracture load and yield stress with the use of the relation of EΦ/dσ_Y vs. σ_N/σ_Y (E : Young'S modulus, Φ : notch tip COD value, d : specimen depth, σ_N : nominal skin stress at the notched section, σ_Y : yield stress) obtained from FEM. In this paper, it is newly proposed that the method using FEM is to be applied with the limitation of σ_N/σ_Y≲1.5. For the range of σ_N/σ_Y≳2.0,the rotational factor γ=1/3 is to be used taking advantage of the constancy of γ when considerable deformation occurs prior to fracture. Thus the experimental determination of γ is not needed. For the intermediate range of 1.5≲σ_N/σ_Y≳2.0,the above two methods are to be combined, i. e. Φ_c for bend test may be estimated by a fair curve connecting the points of Φ_c obtained by using FEM at σN_/σ_Y=1.5 and Φ_c obtained by using rotational factor at σ_N/σ_Y=2.0. (Φ_c : critical COD value) The proposed standard specimen size is identical to ASTM recommendation^<2)>. It was confirmed that COD bend test is one of the most effective and useful test methods from the fact that critical COD obtained from bend test compares very well with that obtained from tension test.
- 社団法人日本船舶海洋工学会の論文
著者
-
萩原 行人
新日本製鉄(株)
-
町田 進
東京大学工学部
-
金沢 武
東京大学船舶工学科
-
金沢 武
東京大学工学部
-
金沢 武
長崎総合科学大学
-
金沢 武
東京大学工学部船舶工学科
-
萩原 行人
物質・材料研究機構 材料研
-
小林 順一
東京大学工学部船舶工学科
-
小林 順一
新日本製鐵
関連論文
- 強度ミスマッチの影響を考慮した鋼多層溶接熱影響部の破壊靭性評価
- 平板交差隅肉溶接部近傍での疲労亀裂伝播挙動
- 限界COD値に及ぼす切欠尖鋭度の影響
- 曲げと引張を受ける貫通欠陥の疲労き裂伝播速度と脆性破壊発生について
- 海洋構造物格点部の脆性破壊特性評価 : 第2報 : 鋼管T継手の曲げ荷重下での脆性破壊
- 海洋構造物格点部の脆性破壊特性評価 : 第1報 : 鋼管T継手の引張荷重下での脆性破壊
- 424 海洋構造物格点部のひずみの簡易推定および脆性破壊強度評価 : 海洋構造物格点部の脆性破壊強度評価 2(海洋構造物材の腐食疲労特性, 海洋構造物の安全性と設計, 加工・システム・利用技術, 日本鉄鋼協会第 112 回(秋季)講演大会)
- 厚板補修溶接部の脆性破壊強度評価
- 表層超細粒(SUF)鋼板の脆性き裂伝播停止機構に及ぼす塑性ひずみの影響(高アレスト鋼板の特性評価-4)
- 鋼材の脆性き裂伝播・停止の力学モデル (3) : 混成型試験への適用
- 鋼材の脆性き裂伝播・停止の力学モデル(2) : 温度勾配型試験への適用
- 鋼材の脆性き裂伝播・停止の力学モデル(1) : 基礎モデルの構築
- 鋼材の脆性き裂伝播停止挙動に関する : 考察
- 9%Ni鋼の脆性破壊発生靱性と停止靱性の関係に関する実験的検討
- DCB試験による鋼材の脆性破壊伝播停止特性の評価
- 引張り曲げを受ける表面切欠からの脆性破壊発生特性(第一報)
- Fibrous Crack Extensionを伴う脆性破壊とCOD
- COD仮説による脆性破壊発生特性の研究
- 鋼材の脆性破壊発生特性におよぼす疲労の影響(第2報)
- 鋼材の脆性破壊発生特性におよぼす疲労の影響
- TMCP型降伏点40kgf/mm^2級高張力鋼板の船体構造への適用 : 使用区分と溶接継手部に必要な靱性値
- クラックアレスターに関する基礎的研究(第6報) : スチフナ型アレスタの有効性について
- 超音波探傷による欠陥検出と破壊強度評価
- 疲労き裂伝ぱを律するパラメータに関する考察
- 疲労き裂先端ひずみ変化の詳細観察
- 構造的応力集中部における欠陥のCTOD評価法に関する研究
- 国際溶接学会(IIW)1994年次大会出席報告
- 309 低温用アルミニウム合金材溶接部の疲労き裂伝播特性
- ブロック荷重を受ける溶接構造の疲労寿命推定法に関する一考察
- ホットスポット応力基準による疲労強度評価(第3報) : FEMによる評価
- ホットスポット応力基準による疲労強度評価(第2報) : ピーク歪による評価
- 424 溶接部表面切り欠き広幅試験におけるHAZ軟化の影響 : 溶接部の破壊性能に及ぼす強度マッチングの影響 : 第3報
- 408 溶接部の脆性破壊におけるHAZ軟化の影響 : 溶接部の破壊性能に及ぼす強度マッチングの影響 : 第2報
- 半潜水式海洋構造物格点部の破壊強度特性に基づく安全性検討
- 最近の船体用高張力鋼溶接継手部の強度特性について
- 破壊評価線図法に基づく9%Ni鋼の延性破壊強度評価
- R曲線理論による長大亀裂の延性不安定性の評価
- 表面亀裂開口変位による大径鋼管の脆性破壊発生特性の評価
- 長大亀裂に対する9%Ni鋼板の脆性破壊伝播停止性能について
- 大型異種鋼材混用溶接継手の静的引張強度と伸び挙動について
- 疲労き裂伝播に関する一考察
- 319 9%Ni鋼の表面切欠からの疲労亀裂伝播
- 表面欠陥からの疲労亀裂伝播特性について : (第1報)
- 21736 HT780鋼の建築構造部材への適用研究 : その11・大型モデル試験体の疲労特性
- 21507 HT780鋼の建築構造部材への適用研究 : その8・溶接部の疲労特性とその評価
- 424 骨組溶接構造体の変形能からみた鋼材の降伏比・一様伸び特性のあり方
- 423 骨組溶接構造体の変形能に及ぼす鋼材変形特性の影響
- 21509 HT780鋼の建築構造部材への適用研究 : その10 HT780鋼箱型断面柱-SM490鋼H形梁十字骨組繰返し載荷試験結果
- 21506 HT780鋼の建築構造部材への適用研究 : その7 溶接継手部破壊強度特性試験
- 弾塑性破壊力学による破壊靱性に及ぼす板厚効果
- 229 溶接部のCOD特性について(第2報) : 溶接残留応力の効果
- 228 溶接部のCOD特性について(第1報) : 大形試験と小形試験のCOD特性の比較
- 脆性破壊発生のクライテリアに関する考察
- 高張力鋼溶接部限界COD値に及ぼす諸影響因子の検討
- 広帯域ランダム荷重下の疲労き裂進展挙動の予測手法
- 討 27 J 積分及びき裂開口角概念に基づいた延性き裂の安定成長と不安定破壊発生に対する検討(V 鋼材の延性破壊, 第 103 回講演大会討論会講演概要)
- LNGタンカー用9%Ni鋼の継手破壊靱性とその評価
- 破壊力学とその設計への応用(その6) : 破壊管理制御の実際(I)
- 角変形目違い溶接部の表面欠陥からの脆性破壊発生特性とシャルピー試験の相関について
- V シャルピー衝撃特性からの脆性破壊発生特性の評価法 : V シャルピー試験と COD 試験の相関について
- 討 11 鋼材の脆性破壊試験法と溶接構造物の安全性評価の現状(IV 鋼の破壊靱性, 第 87 回講演大会 討論会講演概要)
- 破壊強度評価法の検討 : 第1報 JWES法とR6法の比較 : 第2報 円孔端き裂広幅試験の破壊強度解析 : 学会賞授賞論文紹介(4)
- 破壊強度評価法の検討(第2報) : 円孔端き裂広幅試験の破壊強度解析
- 破壊強度評価法の検討(第1報) : JWES法とR6法の比較
- 安定延性亀裂成長後の不安定破壊発生挙動について(第二報)
- 引張強度50kgf/mm^2級高張力鋼溶接熱影響部の限界CTODに及ぼす局所脆化域の影響
- 信頼性工学の概念を導入した欠陥の破壊力学的評価について
- 21737 HT780鋼の建築構造部材への適用研究 : その12 HT780箱形断面柱-SM490H形梁十字骨組繰り返し戴荷試験
- 溶接欠陥の許容限界評価への信頼性工学的アプローチについて
- 信頼性工学的手法によるCTOD試験の合否判定法の検討
- 延性不安定破壊の破壊力学的検討およびその配管系の安全性評価への適用
- 限界COD値評価の信頼性工学的検討
- 高速クラックの動的様相に関する研究 : 第5報 : クラックアレスターの動的解析
- J_iの寸法効果とJ_試験条件に関する研究
- 混合モード状態における脆性破壊発生に関する考察 : 第2報
- 安定延性亀裂成長後の不安定破壊発生挙動について : 第三報
- 板骨構造における脆性亀裂の伝播停止挙動予測について : 第1報
- 安定延性亀裂成長後の不安定破壊発生挙動について
- 高速クラックの動的様相に関する研究 : 第4報 : 応力波の影響について
- 高速クラックの動的様相に関する研究 : 第3報 : 造船用鋼材の動的破壊特性
- クラックアレスターに関する基礎的研究(第7報) : 長大クラックの阻止とアレスターの設計について
- 脆性破壊伝播停止特性におよぼす寸法効果および荷重条件の影響
- 国際船舶海洋構造会議(ISSC)理事会/技術委員長会議,疲労・破壊技術委員会等出張報告
- 117 構造用鋼の破壊限界に及ぼす加工硬化特性の影響
- 441 き裂周りの応力・ひずみ挙動と材料の加工硬化特性
- 海洋構造物の疲労被害度に対する信頼性解析
- ローカルアプローチによる限界CTODの切欠き長さ依存性に関する解析
- 21554 冷間成形角形鋼管の保有性能の研究 : その4 柱-梁仕口溶接部の特性調査
- 脆性破壊抵抗に及ぼす加工硬化特性の影響 : 構造用鋼の破壊性能からみた加工硬化特性のあり方(第1報)
- 425 溶接部の破壊性能に及ぼす強度マッチングの影響
- 422 海洋構造物の安全性評価における欠陥の統計的取扱い(海洋構造物材の腐食疲労特性, 海洋構造物の安全性と設計, 加工・システム・利用技術, 日本鉄鋼協会第 112 回(秋季)講演大会)
- COD設計曲線の検討
- 115 極厚HT790のアレスト性に及ぼす板厚と板厚方向靭性分布の影響
- J-積分による破壊基準について(第2報)
- 工業的試験法としての曲げCOD試験について : 第2報
- J-積分による破壊基準について
- 実働荷重下の疲労き裂伝播の研究 : (第1報) ランダム荷重とブロック荷重との比較
- クラックアレスターに関する基礎的研究(第3報) : 実験的検討
- 実働荷重下の疲労き裂伝播の研究 : 第2報 : 狭帯域ランダム荷重における進展挙動のき裂開口応力による検討
- 極厚材の破壊靱性値に及ぼす力学的板厚効果