縦横補強板の強度計算法
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概要
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船体を形づくっている構造, つまり船底, 船側, 甲板, 隔壁等の構造法は, その受け持つ外力の種類や構造物の機能によって異なるとはいえ, 広く解釈すればほとんどすべて縦横補強板(orthogonally stiffened panel)と考えることができる。したがってこのような補強板の弾性, 塑性の強度解析, あるいは進んで最良設計法の研究は, 船体の横強度, 局部強度上の基礎となる非常に重要な問題であることは論をまたない。補強板の弾性的な取扱いに関しては従来から数多くの研究があり, ほとんど論じ尽された観があるが, 各種の計算法を比較検討した資料が少なく, したがって具体的な問題に当面してからまごつくことも多いと思う。また塑性域での補強板の挙動については, 近年塑性設計応用のための基礎的問題として実験的, 理論的に多くの研究が行なわれるようになったが, まだ設計にそのまま探り入れられるような解析法は確立されていない。本稿では補強板の強度解析法についてごく初歩的に述べるつもりであるが, 限られた紙面なので横荷重を受ける矩形板に範囲をしぼり, また塑性域の場合については簡単に触れるに止めた。
- 社団法人日本船舶海洋工学会の論文
- 1968-03-25
著者
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