マスト・デリィックポストの強度計算法について
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概要
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マスト, デリィックポストなどの強度計算法に関しては従来から種々の研究が報告されており, これらが, 実際の設計面に応用されている。本稿は, マストを一つの平面骨組構造物と見なして, これにブームを船体中心線の方向に振り出した際の荷重すなわち, マストの構造面に傾いた外力が作用する場合を, 塑性設計のいわゆる崩壊荷重を設計の基準として, 一般的に取り扱かったものである。塑性解析においては, 適当な安全率を乗じたFactored Loadで設計することにより, その構造物の最小重量設計を行なうことが可能となり, 合理的に構造重量を軽減することができる。また, このための設計図表も作られているので, 実際の設計にあたっては図表を引くのみでよい。この意味で実際の設計に携わる方々が従来の許容応力度設計を試みられる場合にも, この図表を利用してマストの最小重量設計についても検討を加えられることをお奨めする。
- 社団法人日本船舶海洋工学会の論文
- 1968-06-25
著者
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