戰後標準貨物船機関部
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
戦後の標準貨物船として遠洋用, 近海用, 沿岸用として総噸数約6,000噸, 3,000噸, 1,000噸の三種を選んで経済的機関部の研究を行つた。機関に水管罐と蒸気タービンを使用して, 蒸気圧力及び温度を適当に高めるならば, 従来の様な円罐とタービン或は円罐と往復式機関を使用した場合に比較して, 燃料消費量に於て16%, 機関部重量に於て19〜30%の節約となり, 原価は大差ない。又水管罐使用と併せて補機電化を推奨した。今日に於ても尚円罐と往復式機関の安全性を固執するのは, 電灯が危険だと言つて行燈を使用すのと同じ観念と思う。タービンの後進力量が少いから操縦性能が劣ると言つた先入観も是正せらるべきである, 尚6,000噸ジーゼル機関案を参考として記述した。
- 社団法人日本船舶海洋工学会の論文