顎顔面形態が咬合力および咀嚼筋筋放電活動に及ぼす影響について : VII-2. 正貌顎顔面形態と偏側咀嚼指数および咬合力の大きさ・方向との関連性
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概要
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ヒトは,外見上左右同形に構成されているようであるが,形態学的あるいは機能的に対称性でなく,顎顔面領域においても例外ではない.本研究では,正貌顎顔面形態の左右差が偏側咀咳指数および咬合力の方向の水平展開角の顎機能に乃ぼす影響を解明する目的で,垂直方向クレンチング時の咬合力を4段階に規定し,正貌顎顔面形態と偏側咀咽指数および咬合力の方向の水平展開角との相関性をそれぞれ検討した.その結果,比較的弱い咬合力を発現する日常の咀咽運動時に,正貌顎顔面形態が偏側咀咽指数および咬合力の方向に強く影響を及ぼすことが示唆された.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1996-04-01