全部床義歯装着者におけるタッピング運動時の筋電図学的咬合力算出法
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概要
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全部床義歯装着者の機能を評価するために筋電図学的手法により咬合力を推定し,臨床に応用してきた.この方法は咀咳筋の等尺性収縮時すなわち咬みしめ時の咬合力と筋電図積分値の相関関係から回帰式を導き,咬合力を算出するものである.本研究は,タッピング運動時の咬合力を推定することを目的として行われたもので,咬合相を認識するために下顎運動を同時記録し,咬合相における筋活動量と咬合力の関係を散布図として表している.そして,最も適合する回帰曲線を探索して,この曲線回帰式から算出された咬合力値が従来の回帰式から得られた咬合力値よりも誤差が少ないことを明らかにしている.
- 社団法人日本補綴歯科学会の論文
- 1996-02-01