印象採得法の基礎的検討 : 第10報 印象材, トレーの圧接速度および保持圧が下顎無歯顎作業模型の形態に及ぼす影響
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概要
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総義歯補綴では,作業模型は義歯床下組織の支持能に配慮した口腔粘膜形態を表現する必要がある.本研究では,健常な無歯顎者に近似した形態,局所被圧変位性および顎粘膜厚径を有する下顎無歯顎シミュレーションモデルを用い,印象材の相違,圧接速度および保持圧の変化が,千顎無歯顎作業模型の形態に及ぼす影響を断面形状と変位量から検討を行った.その結果,印象採得操作時に印象圧を左右する印象材,トレー圧接速度および保持圧の3因子中で下顎無歯顎作業模型の形態に最も影響を与える因子が,トレーの保持圧であり,下顎無歯顎患者の印象採得時では義歯床下組織の支持能に配慮し,トレーを保持する操作が重要であることが示唆された.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1994-04-01
著者
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