ラットの成長に伴う食糞行動回数の変化
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概要
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本試験では、3週齢から25週齢のラットを用いて、成長と食糞行動回数の相関関係について観察を行った。7匹のラットを、3-4週齢、以降6、8、10、15、20、25週齢時に1週間ずつ行動観察した。なお、この期間中のラットの観察順番は無作為とした。行動観察前に各ラットの体重を測定した。行動観察を通して、食糞行動の姿勢がラットの成長につれて仰向けに横臥する姿勢から座位の姿勢に変化することが明らかとなった。食糞行動の1日当たりの平均回数は、3-4週齢で最も多く、16.4回であった。この回数は、25週齢では1日当たり平均3.2回まで減少し、食糞回数の減少とラットの体重の増加の間には有意な(P<0.05)負の相関が認められた。食糞行動の回数減少については、老齢ラットには栄養物質供給としての食糞行動が必要ではなくなる、あるいは老齢ラットは成長因子を含む含水糞を排泄しなくなるという2つの理由が考えられる。しかしながら、この点については明らかにできなかった。日本家畜管理学会誌、34(3) : 71-75、1999 1997年10月17日受付1998年6月25日受理
- 日本家畜管理学会の論文
- 1999-03-03
著者
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