イタリアングラス(Lolium multiflorum Lam.)からのExpressed Sequence Tagsの作成
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概要
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イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)からexpressed sequence tag(EST)を作成するため,様々な組織(葉,茎,花序,カルス)と種々の生理条件下の葉(高温処理葉,低温処理葉,罹病葉)から抽出されたmRNAを用いて7種類のcDNAライブラリーが作成された。発現遺伝子の機能を推定するため,各ライブラリーからランダムにクローンを選抜し5'末端のシークエンスが決定された。6,751クローンのシークエンス中,5,922クローン(87.7%)について遺伝子データベースとの比較に利用可能な配列データが得られた。これらの内,3.244クローンについては既知の遺伝子との類似性が示された。各ライブラリーから得られたESTの推定機能についてのデータから,本研究で作成したESTは由来組織の生物学的機能や生理状態を反映していることが確認された。以上の結果から本研究で作成されたESTは,イタリアンライグラスにおける迅速な遺伝子の同定や発現解析に利用可能と考えられた。
- 日本草地学会の論文
- 2004-02-15
著者
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池田 成志
筑波大学遺伝子実験センター
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高橋 亘
日本草地畜産種子協会飼料作物研究所
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大石 英樹
日本草地畜産種子協会
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大石 英樹
日本草地畜産種子協会:飼料作物研究所
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高橋 亘
日本草地畜産種子協会:飼料作物研究所
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