文化的表象としての坐具デザイン : インドネシアのジャワにおける坐具デザインの社会文化的価値・意味性に関する研究
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概要
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本稿は, インドネシアのジャワ民族を調査対象とし, 坐具の表象的機能に関する人びとの評価を調査することによって, 坐具のもつ文化的価値を明らかにしようと試みた事例研究である。現代のジャワ民族の坐りの文化に関するアンケート調査・現地踏査を通して, (a)礼儀正しい/礼儀正しくない, 心地よい/心地よくない, 正式的/略式的など, 日常生活における坐り姿勢の社会的・文化的価値, (b)文化的表象として評価される坐具のイメージ構造を解析した。その結果, 以下の知見が得られた。(1)正式的な場での礼儀正しい座りが必ずしも心地よいものではないのに対し, 略式的な場における礼儀正しくない坐りは多くの場合心地よいと考えられている。(2)現代は, 椅子坐り姿勢における生理的心地よさのような実用的側面における坐具デザインの機能性が尊ばれるのに対し, 共同体的社会に特有な象徴的要素や坐り姿勢などの文化的諸要請に根ざした象徴的側面が軽んじられる傾向にある。(3)文化的産物としての坐具のデザイン的発展は, 技術的機能の改良のみならず, 文化的表象機能の統合によって達成される。
- 1999-11-30
論文 | ランダム
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