新殺虫剤 Sumithion のイエバエおよびアカイエカに対する効力
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概要
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新有機燐殺虫剤Sumithion, O, O-dimethyl-O-(3-methyl-4-nitrophenyl)-thiophosphateの, イエバエ成虫とアカイエカ幼虫およびサナギに対する効力を求め, これを他の各種殺虫剤の効力と比較検討した.その結果, 微量滴下法によるLD-50は, イエバエ成虫(♀)では0.0653μg/fly, アカイエカ成虫(♀)では0.00195μg/flyであり, 浸漬法によるLC-50は, アカイエカ幼虫では0.0291ppm, アカイエカのサナギでは0.650ppmであつた.また接触法によるKT-50では, イエバエ成虫(♀)の場合101分, アカイエカ成虫(♀)の場合75分であつた.これを, 他の薬剤の効力と比較すると, イエバエ成虫, アカイエカ成虫, 幼虫およびサナギに対して, きわめて微量で有効であり, 特に, アカイエカの幼虫およびサナギに対しては, 効力が大きい.アカイエカ幼虫とチャバネゴキブリ成虫に対して, Sumithionの残効性はきわめて大きいが, イエバエ成虫およびアカイエカ成虫に対する速効性では, 他の有機燐殺虫剤に比較してかなり劣る.哺乳動物に対して低毒性であることも考慮に入れ, Sumithionは, 防疫用ないし家庭用殺虫剤として, すぐれた薬剤であることを認めた.
- 1962-11-30
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