糞より発生するハエ類の研究 : I. 日本産マグソハナバエ属 (Genus Gymnodia R.-D.) の 3 未記録種と計 8 種の地理的分布, 発生源について
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概要
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日本産マグソハナバエ属については, 篠永・加納(1974)が成虫5種を記録している。筆者はさらに旧北区と北米に生息するキタマグソハナバエ(新称)G. humilis (Zetterstedt)と東洋区系の2種, ケナガコハナバエ(新称)G. lasiopa Emden, シロオビコハナバエ(新称)G. subtilis (Stein)の計3種を見いだした。これらのうち, G. lasiopaはインド, ビルマ, 台湾などの2,000m以上の高地でのみ見いだされ, 日本では本州中部の山地でのみ見いだされた。G. humilisは北海道で, G. subtilisは与那国島で見いだされた。本論文では他の既知種5種の分布についても追加知見を加え, 日本産計8種の発生源についても論じた。一般に, 家畜の糞より発生するハエ類は, 地理的分布が広いが, 馬糞より発生することが確認されたG. ezensisとG. tohokuensisは現在のところ日本からしか見いだされていない。しかし, この両種が, 日本固有種なのか, それとも中国大陸にも生息するのかどうかは不明である。
- 1982-09-10
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