ヤモンユスリカ Polypedilum nubifer (Skuse) のシノニム, 地理的分布, 形態などに関する新知見
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概要
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本種はわが国ではChironomus (Polypedilum) octoguttatus Tokunaga, 1936として記載され, 徳永(1973,原色昆虫大図鑑第3巻, 179頁)はこれにヤモンユスリカの和名をあたえた。今回の研究でこれは表記の種のシノニムとみなされ, 本種はひろくアフリカ, 東南アジア, 日本, オーストラリア, ミクロネシアに繁殖するユスリカ科としては, 異例の広汎な地理的分布を示すものと判断した。本種の幼虫, サナギの形態はSasa (1979)により初めて記載され, わが国ではウナギ養殖池や広島市の堀などから大発生することが報ぜられている。本種各期の走査電顕写真は従来の光学顕微鏡では判別しえなかった多くの微細形態的特徴を明らかにした。この報告はサブレットが1978年8月に公害研究所に滞在したときと, 佐々が1979年8月にイースタン・ニューメキシコ大学を訪問したさいに協同で作ったもので, 電顕写真は国立公害研究所において竹中参二氏により撮影された。
- 1980-06-15
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