ニホンジカから新たに発見された Lipoptena の 1 種双翅目 : シラミバエ科
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概要
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Lipoptenaは約30種よりなる小属で, マメジカ科, シカ科, ウシ科の動物に外部寄生する。我国では, 本州のシカに2種のLipoptenaが寄生することが明らかにされていたが, 最近, 内川公人氏により南アルプスのシカ(シカ科)から, それらとは全く別の種に属する無翅雌1個体が発見された。その形態からみて, シカ科の動物に寄生する種群に属するので, シカが本来の宿主であろう。この貴重な標本が日本のカモシカ(ウシ科)から採集されたといわれる完模式標本だけしか知られていなかったL. japonica Bequaert, 1942の第2番目の標本にあたることはほぼ確実であるが, 種名の最終決定にはさらに慎重を期したい。本州のように1種の宿主しか分布しない狭い地域に3種ものLipoptenaが共存する例は他にはない。日本を含む東アジアのLipoptenaに関する知見はごく断片的で, たとえば北海道や対馬のシカに寄生するLipoptenaに関する知見は全くないから, さらに新たな種が我国から発見されるか否か, 興味はつきない。
- 1977-12-15
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