平盤基礎の大さ及び形状と地耐力との關係實驗報告
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概要
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東京工業大學(大岡山)の建築に當り、その基礎下の赤土(關東ローム)層の地耐力を見出す爲めに荷重試驗を行ひ、更に進んで、形状及び大さの異なる12箇の混凝土盤が赤土の表面に置かれ靜荷重を受けた場合の沈下を觀察し、これ迄 Artificial Soil で實驗し見出された Rules を實際の地盤で試めして見た。その結果は次の如くである。1. 赤土の Yield し始めるのは 1Kg/cm^2 附近で、その著しく Yield するのは 3〜3.5Kg/cm^2 にあるやうである。2. 地耐力(即ち著しく Yield する點)は加壓面に無關係のやうであるが、その時の沈下量は面積の大小及び形状によつて各々異なるやうである。3. 加壓面相似形の場合には、同一單位面積荷重による沈下量は、直徑又は幅が大きくなるに從つて大きくなる。4. 又同一面積ではあるが、形の異なる場合には、その沈下量は少なき方より、矩形(短邊:長邊=1:2)、圖形、正方形の順序に竝ぶやうである。5. 加壓盤の沈下につれて、周圍の地表面が凹むことも、亦膨れ上ることも無いやうである。以上の結果を再び現場で確かめるべく目下計畫中である。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1932-06-25
社団法人日本建築学会 | 論文
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