對邊に等變壓力を受くる矩形版の挫屈に就て
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鐵筋コンクリート構造の最近の發達は所調架版構造を産んだ。此の構造に於ては薄く廣い版が其の内面の力を受くるので最も挫屈に對する危險がある。架構構造の挫屈に對する研究の一道程として、相對する二邊に等變壓力をもつ版の挫屈荷重の算式を誘導した。版は三邊支持、殘りの一邊(荷重に平行なるもの)は支持、自由及び彈性支持の三つの場合に就て研究した。其の方法は基礎微分方定式を Differenzenausdruck にあらため、これに基いて挫屈強度を求め、又一方エネルギー法によつてもこれを求め比較した。一邊彈性支持の場合は最も一般的でエネルギー法によつて求めた結果は次の如くである。 [numerical formula] 茲に n_m は單位幅に作用する壓力の平均、N は版剛度、a 及び b は夫々壓力方向に直角及び平行なる邊の長さ、υはポアンン比の逆數である。壓力變化の程度は p であらはし n_o を支持邊側の壓力、n_a を彈性支持邊側の壓力とすると、n_m=1/2(n_o+N_a); p=1/2(n_a-n_o)/n_m をあらはす。又γ及びβは彈性支持の強弱をあらはすものでは、γは自由邊に添へられた梁の剛度 EJ_b と N との比、βは [numerical formula] をあらはす。又 k は修正系數で次の値とす。 k=1-(0.01+0.015 a^2/b^2)p^2 γ=0 とすれば一邊自由の版に、γ=β=∞とすれば四邊支持の版に適用せらる。n_m/a が小にて p が負の場合は前掲公式は誤差多く、有限差方程式によるを可とす。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1935-05-05
著者
関連論文
- 14) 鐵筋コンクリート床版の載荷試驗と振動試驗に關する報告
- コンクリート試驗片及被覆鋼材の耐火試驗
- 鐵筋コンクリート家屋の火災實驗
- 4) 鐵筋コンクリート梁の終局強度と同長柱の限界荷重に就て
- 6) 厭縮力を受けたコンクリートの應力度-歪度曲線と終局強度に關する研究
- 41. パラボリックハイボロイド曲版屋根の變形
- 4) 鋼筋コンクリート柱の終局強度
- 26) コンクリート煙道の過熱發火
- 學會の新發足と支部の活動
- 急速施工曲版構造
- 木造曲面屋根の一試案
- 35) 社寺骨組の力學的研究 (第2部、貫の耐力)
- 34) 社寺骨組の力學的研究 (第1部、柱の安定復原力)
- 9) 衝撃波厭力を受くる梁の設計
- 2) 鐵筋コンクリート梁の撓みに關する材料力學的研究
- 鐵筋コンクリート梁の撓みに關する材料力學的研究
- 武田先生を偲ぶ
- 連層耐震壁の横力負擔決定の別解法
- 連層耐震壁の横力負擔決定の別解法
- 連層耐震壁の横力負擔
- 正負の繰返し曲げを受くる鐵筋混凝土梁の實驗
- 32) 菱目配置の床梁をもつ鐵筋コンクリート床組について
- 鐵塔類の被害調査報告
- 第2囘萬國橋梁・建築協會大會に於ける決定意見
- 3) 持續載荷された鐵筋コンクリート部材の彈性
- 彈性範圍に於ける耐震壁の應力、變形及剪力負擔
- 構造物の破壊と安全性
- 大氣濕度の變化によるコンクリートの伸縮
- 撓角法によるラーメン解法の用語及び記號に關する申合
- 13) 自由邊をもつ矩形版の設計曲げモーメント
- 載荷コンクリートのタイムフロー、彈性及び疲労の研究
- 載荷コンクリートのタイムフロー、彈性及び疲勞の研究(第1報)
- 對邊に等變壓力を受くる矩形版の挫屈に就て