評点法による新製品開発プロジェクトの評価 : 実証分析に基づくセレクション・モデルの構築
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概要
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本稿の目的は,新製品開発プロジェクトの評価手法の一つである評点法に焦点を当て,化学産業のデータを用いてプロジェクトの成功,失敗に関する評価基準を実証的に明らかにすることにある。分析の結果,化学産業ではプロジェクトの評価を行う際に,「事業性」,「技術」,「将来性」の3つの要因が,ほぼ3:2:1の割合で重視されていることが明らかになった。本分析の結果は,プロジェクト終了後のデータに基づく事後的なものであるとはいえ,将来のプロジェクトの事前評価(プロジェクト・セレクション)の基準の一つとして応用できる可能性がある。本稿では,実証分析で得られた事後的な評価基準をもとにして,継続的な改善サイクルを構築することによって,プロジェクトの事前評価と事後評価のプロセスを連結する「継続改善型評点法(CISM法)」を提案する。
- 研究・技術計画学会の論文
- 2004-07-10
著者
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