デルファイ技術予測における回答者の専門度に関する分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我が国において、科学技術庁は、1971年以来ほぼ5年毎にデルファイ法による大規模かつ長期的な技術予測調査を実施している。この科学技術庁の技術予測調査は、今後とも我が国の科学技術政策推進のための重要な基礎調査の1つとして継続的に実施されると予想されるため、今後もより有効な調査が実施されていく上でも、またこの調査の結果がより有効に活用される上でも、信頼性の高い結果が得られるように実施方法について吟味し、改良していく必要がある。この事は、現行の調査の方法論について国際的な検討を経て標準的な技術予測調査の方法を確立していく上でも意義があるといえる。なぜならば、最近では同様の方法を適用した長期的な技術予測調査がドイツ、英国等でも実施されているからである。 本論文では、科学技術庁技術予測調査の実施方法に基づく予測結果の信頼性に関する分析の1つとして、最新の第5回予測調査を対象に、特にこれまで論議されることが多かった「専門度の異なる回答者の混成」の妥当性の問題について実証的に分析する。そして、結論として、専門度の低い回答者の回答を含めない方法の方が、現行の方法よりも予測結果の信頼性の面からみて、より良い方法であることを明らかにする。
- 1997-09-10
著者
関連論文
- ポリシー・マネジメントの国際比較
- デルファイ技術予測における回答者の専門度に関する分析
- 情報サービス産業の経営資源と規模の経済に関する実証分析
- プロムナード 官庁統計によるITの経済効果の把握とその社会的意義
- 非生産部門における情報装備の経済効果に関する定量分析
- IT(情報技術)導入の経済的効果に関する実証分析 (経済統計)
- 産業/企業におけるIT(情報技術)導入の効果とその計測
- 情報装備の労働投入代替効果に関する定量分析
- 情報技術と付加価値生産性 : 成長会計を用いた情報装備の効果に関する定量分析
- Journal of Public Policy : 抄録雑誌の概要
- International Journal of General Systems : 抄録雑誌の概要
- 一般講演の概要 : 第1回年次学術大会報告
- 技術予測の考え方と活用法 : デルファイ技術予測を中心にして(技術予測)
- デフファイ技術予測の実現時期の回答構造
- 再標本抽出法による標本誤差の推定の試み : シュミレーションと商業動態統計調査の分析 (経済統計)
- ICT(情報通信技術)産業の構造変化に関する連関分析
- IT(情報技術)導入の効率性に関する計量分析
- 次世代通信ネットワ-ク事業の費用構造分析--高度な情報環境の構築と地域間格差
- 実践的な数量経済分析入門-5-バブル経済の回顧
- 潜在クラスモデルを利用した取引データのセグメンテーション
- 国勢調査--歴史的経緯と平成22(2010)年国勢調査の凖備状況 (計画行政を支える統計情報--新たな制度の構築に向けて)
- 統計法の改正について
- 大会記念講演 政府統計の改革について (テーマ 環境共生時代の計画行政) -- (特集 〔日本計画行政学会〕第28回全国大会)
- 科学技術基本計画について : 科学技術基本計画の現状と将来の課題(第3期科学技術基本計画への期待と展望)
- 大会記念講演 計画行政と行政評価 (特集 〔日本計画行政学会〕第25回全国大会--日本型パートナーシップの確立と新しい計画行政)
- 情報財の形成と流通 - 出版物のディジタル化によって出版産業が直面する課題 -
- 情報公開とプライバシ-保護 (「1997年情報学シンポジウム」プログラム--人と情報学の調和をめざして) -- (NW利用技術とプライバシ-保護)
- 大学院ドクターコースにおける社会人学生の分析
- 実践的な数量経済分析入門-11-日本の金融
- 実践的な数量経済分析入門-12完-世界のなかの日本
- 実践的な数量経済分析入門-10-日本の鉱工業
- 自動車産業は国際的OEM提携の時代へ--日本メ-カ-が直面する成熟への苦しみ (日米再逆転 日本は戦略を欠き敗れた)
- 制御理論のマクロ経済への応用 - 国際経済政策協調問題の分析 - II
- 制御理論のマクロ経済分析への応用 - 国際経済政策協調問題の分析 - I
- 実践的な数量経済分析入門-9-日本の農業
- 実践的な数量経済分析入門-8-日本の貿易
- 実践的な数量経済分析入門-7-円高とその対策
- 実践的な数量経済分析入門-6-国民経済計算から見た日本経済
- 実践的な数量経済分析入門-4-地域経済
- 実践的な数量経済分析入門-2-家計--消費の主体
- 実践的な数量経済分析入門-3-家計--労働の提供者
- 実践的な数量経済分析入門-1-
- 数量経済分析のすすめ (エコノメトリックスへの第1歩)
- 「情報社会における都市システム」論に向けて (新時代のまちづくり)