東亜鮮類考察
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概要
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フカゴケ(Gymnostomiella ryukyuensis TOYAMA) マルイダイゴケ科(Splachnaceae)に属す.世界に二種知られている.フイリツピンのパネイ島で発表されているG. longinervis BROTH. に葉形似るも,孵牙形成に関しては説明がないので,この点を特異として新種とす.沖縄にては普産の植物.コアブラゴケ(Hookeriopsis yakusimensis TOYAMA)中肋二甚長く,葉網甚疎にして平滑.中肋の先端芒として突出している点特異.前属と共に本邦に初めての属.屋久島産.ヒロハネヂクチゴケ(Barbula sublaevifolia TOYAMA)-ネヂクチゴケの小形なるに似るも十分に成熟せる子〓に於て褐色ならず,黄色で蘇歯の赤との配合は美麗なり.植物体小,中肋はわずかに突出,背は粒状ならず泡状に粗.沖縄各地に産す.ミヅネヂクチゴケ(Barbula Ehrenbergii (LOR.) Fl. )-水のあるところを好む本植物を本邦フロラに加える.沖縄首里市比地川の産.トウヤウネヂクチゴケ(Barbula indica BRID.) 蘇歯わずかに捲回,蘇帽,中肋背特に粗を特徴とす,沖縄に産す.フサウネヂクチゴケ(Barbula comosa D. M. var. japonica BROTH. )-新産地として沖縄.沖縄県在住の多和田真淳氏のおかげにて種々多数の興味深き植物判明せり.ここに深く感謝す.ナガスヂケゴケ,タチシミヅゴケ(Orthoamblystegium longinerve (CARD. )TOYAMA)-著者が丹波京大芦生演習林にて採集せる標本により,DIXON氏と共著にて桜井博士はタチシミズゴケを発表さる.之はFAURIE氏が北海道,本州北部にて採集せる多数の標本にてCARDOT氏が発表せるナガスヂケゴケと同一なり.CARDOT氏は同時に二個宛くつつき合える単歯,強壮なる中肋によりSchwetschkeaの他の種類と別けてZygodonta節を提唱せり.著者は属とするを妥当と認め,命名規約に従い新組合を行えり.科は何れを取るべきやは尚研究の必要があるので決定を見合せり.ミヤマキヌゴケ(Pylaisia montana TOYAMA)-九州内大臣国見嶽の頂(1730m.)近く採りしもの及び本春雪中に四国剣山頂近くにて採りしものは他の之の属のものより大きな,水平な子〓を有する点を特徴として新種と認める.
- 1937-05-30
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