東亜蘚類考察
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概要
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1. ハナシスヂゴケ (Alienomuscus nipponicus TOYAMA gen. et sp. nov.) 蘚齒なく.口輪發達.〓は條あり.Vaginula は甚だ長く.〓は乳頭あり.高出葉は二枚柄をつつむ等が之のの屬の特徴である.何れの科に何れの屬の近くに置くべきかは蘚齒の無い事により決定甚だ困難である.葉の形細胞の有樣は強て言へば Bryobrittonia に似る.シツポゴケ科の Rhabdoweisioideae に蘚齒なく〓に條あるものがみられるが,葉の構造,高出葉口輪の發達等之の近くにおく事も出來ぬ.不十分の自信をもつて Pottiaceae に入れておく.京都市外貴船の産°櫻の小古木の幹に密生す. 2. コモチカトウゴケ (Clastobryum glomerato-propaguliferum TOYAMA sp. nov.) Acroporium diminutum (BRID.) FLEISCH. にあててある屋久島地方の蘚によく似る.枝の先端が多少とものび,先端の葉にも明に分化があるので Acroporium の一新種と考へてゐたが,芽体の出る點に重きをおいて Clastobryum に入れる方が混雜を來さぬと考へる.大隈高隈山の溪流に臨む樹小枝に密生す.種名は芽体の束状に集りつくを意味して命名した. 3. クラバホウヲウゴケ Fissidens nitidocostatus TOYAMA sp. nov.) Semilimbidium に屬し,細胞多乳頭,中助は光澤あり突出.外觀葉形 サクラジマホウヲウゴケに似る.屋久島の永田,尾の間よりそれぞれ山に入つた所で採集す. 4. ヒメホウヲウゴケモドキ (Fissidens pseudogymnogynus TOYAMA sp. nov.) 樹皮着生の生態,外觀ヒメホウヲウゴケに似るが葉の構造はトサカホウヲウゴケに一致するが小形,多分枝にて長くのびず,區別は筒單である.屋久島安房より小杉谷に登る途中にて採集す. 5. ヤクシマホウヲウゴケ (Fissidens yakushimensis TOYAMA sp. nov.) 岩着生.生長の悪い赤色をおびたホウヲウゴケと思つて採集したが葉肉は全て一層細胞よりなる點いちぢるしい.屋久島永田より山に入つた所にて採集す. 6. フトスズゴケ (Forrstroemia dendroidea TOYAMA sp. nov.) スズゴケに似るが大形で枝の先端はかはくと巻き,〓は沈生で明な種類である.肥後内大臣山にて樹幹に着生せるを多量に採る.
- 1935-12-01
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