再帰的属性評価器における領域割り当てアルゴリズム
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概要
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一般に,属性評価器の実行効率は属性評価中の属性の記憶領域への割り当て方に大きく依存すると考えられているが,割り当て方によっては属性の評価ができなくなることがあり,効率良く最適な領域割り当てを発見することは難しい.本稿ではKatayama[6]が提案した再帰的属性評価器を対象として,効率良く最適な領域割り当てを発見するアルゴリズムを提案する. 従来,この再帰的属性評価器に対する領域割り当てアルゴリズムとしては,ある領域割り当てプランが与えられたときに,その領域割り当てで評価可能か否かを判定する方法が知られていた.しかしながら,これは具体的な領域割り当ての構成方法を与えているわけではないので,最適な領域割り当てを得るためには,すべての組合せの判定を行ない,その中で最適なものを選択するしかなかった. 本稿が提案するアルゴリズムでは,再帰的属性評価器の特徴を活かし領域割り当てに対してある現実的な制約条件を付加することによって,問題が導出木レベルから生成規則レベルに還元できることに着目し,実用的な時間内に最適な領域割り当てを構成できることを可能にしている.
- 一般社団法人日本ソフトウェア科学会の論文
- 1995-11-15
著者
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