単純無向グラフ自動描画アルゴリズム (<特集> 情報の可視化)
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概要
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本稿では,グラフ理論的立場から見て全体の構造が理解しやすい表示を与える単純無向グラフの自動描画アルゴリズムを提案する.この手法では,任意の2頂点間の描画上の最適な距離は,グラフ理論上の距離を用いて決定される.任意の2頂点間に,引力,斥力が定義され,その力によるエネルギーは,レイアウトの不均衡さとして定義される.結果として,レイアウトの問題は,エネルギーの最小化の問題に帰着する.さらには,辺と頂点が重ならないために,辺と頂点の間に斥力を定義する.このグラフ自動描画アルゴリズムでは,頂点を広く均一に分配し,対称的な構造をもつグラフに対しては,対称的に描画でき,隣接関係・次数といったグラフの構造が理解しやすいレイアウトを得ることが可能となる.
- 日本ソフトウェア科学会の論文
- 1995-07-17
著者
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