範疇文法を用いた形式言語記述体系の提案
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概要
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本論文では,範疇文法(Categorial Grammar)を拡張したものに基礎を置いた,形式言語の記述体系Categorial Attributed Grammar (CAG)を提案する.CAGの受理する言語が,ε-規則を持たないCFGと等価であることを示し,記述力が整定義属性文法(Well-defined Attributed Grammar;WAG)と等価であることを示す.属性文法の場合,与えられた記述が整定義(well-defined)であるかどうかは,一般には指数時間かかる判定が必要であるが,CAGは意味規則(semantic rule)が型付きラムダ項(typed λ-term)によって記述されるので,そのような判定をする必要がない体系である.
- 1995-03-15