完備束値をもつ論理型言語
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
論理プログラムで使われるホーン節A⇽B_1,…,B_nは,真(1)と偽(0)の2つの真理値に,順序1>0を導入した完備東上の不等式 A_ρ≧B_1ρ,…,Bn_ρ (ρは基礎代入) とみなすことができる.この不等式としての解釈から出発し,真と偽の2値を一般的な完備束に置き換え,さらにB_1ρ,…,B_nρの論理積をとる演算','を,B_1ρ,…,B_nρの値から新たな値を計算する関数Fへ拡張することが可能になる.すなわちホーン節は完備束上の不等式 Aρ≧F (B_1ρ,…,Bnρ)と考えるわけである.このように拡張されたスキームを完備束値をもつ論理型言語(Lattice-valued Programs)と呼ぶ. 近年,論理プログラムの表現力を豊かにするため,2値の真理値を[0,1]・完備ブール代数・実数・巾集合等の完備束へ拡張し,論理積を個々の完備束に応じた関数Fに置き換えた言語が提案され,その意味を調べた研究がいくつか存在する.しかし,これらの研究では個々の完備束・関数Fに特有の性質を使っているため,その意味論は一般性に欠ける.本論文では,個々の拡張をできるだけ含んだ枠組みであるLattice-valued Programsにおいて,任意の完備束を対象に,2値の場合に確立されたvan Emden・Kowalski流の意味論を再構成するために関数Fに要請される十分条件を考察し,かつ従来に比べ強力な成果を提示する.
- 1989-10-16
著者
関連論文
- 完備束値をもつ論理型言語
- 情報検索からデータマイニングヘ
- 演繹データベースの間合わせ最適化技術
- Robert E.Tarjan 著, 岩野 和生 訳, "データ構造とネットワークアルゴリズム", マグロウヒル, A5判, 218P., \3,500, 1989
- 協調型スケジューリングによる製鋼工程スケジューリング・エキスパートシステム
- Prologの視覚的計算モデル
- JSIAIワークステーション(8) : マルチウィンドゥ・デバッガーPROEDIT2の機能
- 区間・領域分割を用いたRegression Treeの構成
- 区間・領域分割を用いたRegression Treeの構成
- 数値データからの直交凸領域結合ルール発見
- 領域及び区間分割を用いた決定木の作成 : 領域分割の有効性の検証
- データベースからの決定木構成における数理的問題
- データマイニングの最新動向 : 巨大データからの知識発見技術 (情報処理最前線)
- 最適区間問題と計算幾何学
- 相関ルールの可視化について