混合形近似式による関数値の計算
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
数学的関数の近似値の計算法である最良近似式は,その形として四則演算のみを用いるものに限っても,多項式と有理式の形のものが用いられている。ここでは有理式の代りにむしろ連分数をとりあげ,多項式と連分数の計算の1段の演算要素を抽出して,それらを任意に組み合わせる混合形近似式を定義する.自由度(任意に定め得る定数の個数)が一定の混合形近似式の族は同じ自由度をもつ多項式,連分数,有理式のすべてを含み,かつすべての定数を自由に定めうる有理式とは対応しない式も含むため,有理式より広いクラスを形成する.その意味において,現在における近似式の一般形と考えられる.また,関数によっては上記有理式とは対応しない混合形近似式の中に,最大誤差最小のものが存在する例があり,従来知られていなかった精度の良い近似式を発見できる可能性がでてきた.また,混合形の最良近似式の計算も容易である.
- 一般社団法人日本ソフトウェア科学会の論文
- 1986-04-15
著者
-
浜田 穂積
電気通信大学
-
浜田 穂積
電気通信大学情報工学科
-
浜田 穂積
(株)日立製作所中央研究所 電気通信大学情報工学科
-
浜田 穂積
日立製作所中央研究所
-
浜田 穂積
(株)日立製作所
-
濱田 穂積
Department Of Computer Science
関連論文
- 移流拡散方程式の対称有限要素近似とURR(第2回先端技術における数理科学的諸問題の解明)
- 高基数SRT除算の論理回路実現に基づく回路構成と評価
- 高基数SRT除算の論理回路実現に基づく回路構成と評価
- URR 浮動小数点数演算のための指数仮数高速分離・結合回路方式とその URR プロセッサへの応用
- URRを用いた浮動小数点乗算回路の設計と評価およびVLSIへの実装
- URRを用いた浮動小数点乗算回路のVLSIへの実装と評価
- URRを用いた浮動小数点乗算回路のVLSIへの実装と評価
- URRを用いた浮動小数点乗算回路のVLSIへの実装と評価
- 単一のパラメタを求めて準最良近似式を得る方法について(数値解析と科学計算)
- 定積分計算におけるURRの有用性について(数値解析の基礎理論とその周辺)
- 混合形近似式による関数値の計算
- 混合形近似式の最良化と関数値の計算(並列数値計算アルゴリズムとその周辺)
- 数値表現法URRの評価
- 近似式
- Pade展開は本当に有用なのか(数値計算アルゴリズムの現状と展望)
- 数値計算からアーキテクチャへの要望
- 30年後の数値解析
- 高精度計算方法の動向(5.精度)(極限へのアプローチ)
- 2. 計算機内部における数の表現法 (アルゴリズムの最近の動向)
- 二重指数分割に基づくデータ長独立実数値表現法II
- 二重指数分割に基づくデータ長独立実数値表現法
- 指数関数の最良近似連分数
- 浮動小数点表現に代る実数値表現法 (数値計算のアルゴリズムの研究)
- 連分数近似の最良化プログラム
- 有理式近似および連分数近似の最良化について
- 連分数最良化の実用的計算法 (数値計算のアルゴリズムとコンピューター)
- 平方根の最良第一近似式
- 平方根の最良第一近似式 (計算の手間と能率化)
- 基本数学関数
- Hardware Organization of High-Radix SRT Division Based on the Logical Circuit Realization