塩水処理濃度を異にした条件下におけるアッケシソウの生育と化学成分変化 : ローズグラスおよびアルファルファとの比較
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概要
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アッケシソウは塩生植物の一種であり, 著者はこれまでアッケシソウを塩類集積地, 塩類土壌地における飼料作物として利用できる可能性について考察してきた.その結果, アッケシソウと飼料作物の塩水処理栽培に対する反応を観察し比較する必要が認められた.そこで本研究ではアッケシソウをマメ科飼料作物のアルファルファ, イネ科飼料作物のローズグラスとの塩水処理に対する生育と化学成分含有率に及ぼす影響を調べ, アッケシソウを高塩濃度環境下で栽培した場合の飼料的価値を考察した.アッケシソウは, アルファルファ, ローズグラスに比べ収穫時の粗タンパク質, 粗灰分含有率ともに高かった.また, アルファルファは3,000ppm NaCl区で強く生育が阻害され, ほとんどの個体が枯死した.ローズグラスも, 塩水処理濃度の増加に従い地上部乾物重が減少し, 10,000ppm区では2番刈り以降に83%の個体が, 30,000ppm区では1番刈り以降に全個体が枯死した.しかし, ローズグラス, アルファルファが生育困難な30,000ppm NaCl処理区でも, アッケシソウは生育可能であった.このことからアッケシソウは, ローズグラス, アルファルファなどの飼料作物の栽培が困難な塩の影響を受ける地域において, 飼料作物として利用できる可能性があるものと考えた.
- 2000-03-01
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