MUSE信号デコードにおける統合処理方式(<論文小特集>MUSE・EDTV)

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概要

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ハイビジョンの帯域圧縮信号であるMUSE信号のフルデコード処理では, 従来, 輝度信号系と色信号系が, さらに動画系と静止画系がそれぞれ別々に処理されていたため回路規模が大きく, 最新の半導体プロセスを用いてもチップ数が減少できなかった.そこで今回, まず輝度信号の静止画系および動画系のデコード処理において, 従来別々に処理されていたサンプリング周波数変換, サブサンプリング, 2次元内挿等の一連の信号処理をサンプル点ごとにフィルタのタップ係数を適応的に変化させることにより, 1個の2次元フィルタで統合処理できることを示している.そして, 実際に輝度信号系の統合フィルタを試作し, 従来方式とほぼ同等な再生画像が得られることを確認している.さらに, MUSEの色信号デコードにおいても色信号用のタップ係数値を適応的に与えることにより, TCI形式の信号のまま1個の2次元フィルタで統合処理できることを示している.
社団法人映像情報メディア学会の論文
1994-12-20

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