網膜中心窩の青錐体が機能してないことに基づくと思われる"補色対図形の明るさ"の諸現象について心理物理的に実験し, 以下の結果を得た.(1)青の小円を黄で囲むと中心視からずれる方が明るく見える.(2)空間正弦波(y-b)は高周波ではyが明るくbが暗く見える.(3)補色対の色度正弦波は主波長527nm(シアン)で高周波になると生ずる明暗成分が最少となる.