乳児にとって,他者の感情はいつ情報として働くか : 視聴覚技術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
対人的なコミュニケーションにおいて、感情の果たす役割は大きい。特に、他の人が示す表情は第三の対象に対する評価機能を果たしうる。この現象は「他者への問い合わせ」と呼ばれる。このことが、乳児の場合、ほぼ満1歳頃に おいて始めて可能になることである。具体的に次の実験を我々は行った。満1歳の乳児に接近してよいかどうかあいまいな刺激(例、ロボットのおもちゃ)を示す。そのとき、傍らにいる母親は、乳児が母親を見たときに正の表情か、負の表情を示す。すると、負の場合と比べて、正の場合に、乳児は対象となるおもちゃをいじることが多かった。さらに、家庭と実験室で比較すると、実験室での方が、母親を参照するのが早かった。これらは、12ヵ月児が母親の表情を情報として利用すること、そして、その利用は対象の刺激価のあいまいさと共に、場のあいまいさをも関連していることを示している。
- 1993-11-25
論文 | ランダム
- 出雲中央図書館収録の民謡録音資料のこと
- 新民謡創作の参考書と曖昧な「地方」--大関五郎『民謡辞典』を中心に
- 沖永良部民謡について(第12報)手々知名(和泊町)における調査[楽譜]
- イマカンの変遷について
- 地域在住高齢者の介護予防を目的としたレジスタンス運動プログラムの開発 : 福井県敦賀市の地域支援事業における縦断的運動効果の検証