反射モデルを用いた物体色画像の解析
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概要
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本論文では, 物体の計測画像がハイライトや相互反射の影響を含むとき, 物体表面の色を推定する方法を記述している.物体は, プラスチックのような不均質誘電体物質で, これらの複数物体が接近して置かれていると仮定する.物体表面から観測される色ベクトルは, 照明光の色と物体色との線形結合として表現できる.まず, 計測画像のハイライト領域を抽出し, 照明光の色ベクトルを推定する.この際, マット画素からハイライト画素まで幅広い輝度を計測するために, カメラのダイナミックレンジを拡張する.次に, 各表面に固有の物体色の色度を推定する.色度平面を定義する.この平面上では, 観測色の色度座標は, 推定した光源色を基準とする相対座標系で表示される.この時物体の色の推定問題は, 色度平面上で多面形の頂点を見い出すことに帰着する.最後に, プラスチック球を使用した実験で, 方法の実用性を示す.ハイライトや相互反射の影響をもたない物体色画像が復元される.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1996-05-20
著者
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