自然集団の遺伝子頻度の推定について : 小型計算機による標本抽出のシミュレーション
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概要
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自然集団を集団遺伝学的に解析する際には、無作為抽出による標本集団を作り、それにもとづいて遺伝子頻度を推定することが基本となる。充分大きな集団(無限大集団)からの無作為抽出標本の解析に関しては、理論的にも基礎が与えられており、多くの研究では、これにもとづいて解析が行なわれている。しかしながら自然集団はあきらかに有限個の個体よりなり、植物では自殖による生殖が可能であるため、同一種について、1個体から多数個体まで、様々の大きさの集団が存在している。この論文は、このような大きさの異る集団から、どの程度の数の標本を抽出すれば、遺伝子頻度に関して、どの程度の精度の情報が得られるかを明らかにするのが目的である。
- 清和大学短期大学部の論文
- 1982-03-15