児童心理学研究法の現状と問題点-I : 分類次元設定の試み及び最近の諸研究の分析
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概要
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この小論の目的は、現在の児童心理学研究に於いて、どのような研究法が用いられているかを探り、それら研究法に関する問題点は何かを考察することである。この研究では、研究法の現状を展望する一助として、児童心理学研究発表の最大の場である教育心理学会総会に於ける発表論文について、その研究に用いられた方法を分析することにした。ただし、文献のみによる研究は除外する。分析の構成は、まず、心理学研究方法を分類するための幾つかの次元を設定し、その次元に沿って、日本教育心理学会総会発表論文中、1)1978年度児童心理学関係研究の研究方法を単独に分析する。(モナディックな分析) 2)1978年度の研究について、児童心理学関係のものと、その他の分野のものの研究方法を比較する。(横の比較) 3)児童心理学研究論文について、1978年度のものと、数年前のものの研究方法を比較する。(縦の比較)という3方向の分析を計画しているが、今回は1)のモナディックな分析のみを行ないたい。
- 清和大学短期大学部の論文
- 1979-03-15