飼料中のKとNa含量およびK/Na値のウナギにおよぼす影響
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概要
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養殖ウナギにおいて飼料の質がウナギ体にどのような影響を与えるかを知るため,KとNa含量とそれらの比の異った飼料3種(K/Na=0.6, 1.8および3.7)を調製し,3区に分けた日本産ウナギにそれぞれ1日当り体重の3%を90日間給餌し,次のような結果を得た。1 飼料中のK/Na=0.6の区はへい死率が高かかった。また,K/Na=0.6と3.7の両区には共食い現象が出現した。K/Na=1.8の区はへい死魚,共食いが出現しなかった。2 残生存魚体中のK, Na含量とK/Na値は各区の飼料中のK, Na含量とK/Na値の順と一致することが認められた。3 へい死魚体中のK, Na含量とK/Na値は,残生存魚と比較してK含量,Na含量ともに低かったが,特にNa含量が非常に低いため,K/Na値は高くなった。また,小型ウナギに比較して大型ウナギはK含量が低かった。
- 駒沢女子大学の論文