赤外線ビーコンと歩数計測を用いたウェアラブル型注釈提示システム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コンピュータグラフィクスで生成した情報などを現実環境の映像に融合する技術である拡張現実感を,ウェアラブルコンピュータを用いて実現する試みが多くなされている.これにより,ユーザの位置や姿勢に応じた情報を注釈としてユーザに直感的に提示することが可能となる.現実環境の正しい位置に注釈情報を提示するためには,ユーザの位置と姿勢を正確に計測する必要がある.本研究では,ユーザの位置を赤外線ビーコンと歩数計測,ユーザの姿勢を姿勢センサを用いてそれぞれ計測する.提案手法では,実世界の指定された位置に赤外線ビーコンの送信機を設置して,ユーザがビーコンを受信しているときは,ビーコンにより位置を同定する.ユーザがビーコンの送信機から離れた場合は,加速度センサとコンパスを利用した歩数計測を用いてユーザの位置を推定する.実際に屋内外で注釈提示実験を行い,提案手法の有効性を確認した.
- 2002-07-12