相対的検索質問とその質問処理方式
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概要
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従来までの検索技術の多くは,ユーザが検索したいデータの絶対的条件を指定することによって検索するものが多い.つまり,データを検索しようとするデータ領域に対して,ユーザが数値やキーワード等の条件を指定することにより,これらの条件に合致したデータを得ようとするものである.したがって,これらの検索方法では,ユーザは得ようとするデータのキーワードもしくはメタデータを認識している必要がある.しかしながら,ユーザが検索したいデータのイメージを持っていたとしても,このデータを検索するためのキーワードもしくはメタデータを認識できているかどうかは疑問である.我々は,検索したいデータをキーワードや数値を用いて表現できない場合,認知度が高いデータと比較することにより,そのデータを表現することがある.例えば,「京都のホテルの中で○○ホテルの位置付けに該当するようなホテルを,ソウルのホテルの中から検索したい」等である.このような例示による相対的評価によって,自分の要求を表現することは,人にとっては自然な行動であるように思う.したがって,本研究では人間としては自然ともいえる相対的評価を用いた,相対的情報検索方法を提案する.そこで本論文は,効果的な情報検索を行うための高度なノウハウを要求することなく,サンプルデータ集合の中から解候補を選択するという直感的な操作により情報検索を実現する相対的検索質問処理方式について検討する.
- 2002-07-12
論文 | ランダム
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