地域で生活する母子との交流における看護学生の体験
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概要
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「地域で生活する健康な母子とその家族との交流」による体験学習を看護学生へ課している。本研究の目的は, 学生が課題を通して体験した内容と学びの内容を明らかにすることにある。研究資料は, 自由記載された課題学習レポート56部とし, 記述内容を内容分析した。総データ数は637コードであった。学生のインタビュー内容は, 課題学習の目標に掲げた「妊娠」「出産」「育児」「関係性」「女性としての生き様」「健康や家族についての価値観」「日常生活」に分類, 検討した。その内容は心理・社会的側面が中心となって構成され, 対象を家族や他者との関係でとらえようとしていること, 学生自身の関心事からとらえようとしていた。母子との交流では, 「遊び」「食事」「抱っこ」などを経験していた。加えて, 対象をみて学べたことの記述からは, 対象との関係性が安定した中で豊かな感性を使い学習していた。その他の体験として, 母親自らの意志で語られた記述は11件あった。育児期には語りたいパワーをもった母親が多く存在し, 学生との交流が語りのきっかけになっていた。これらの体験を通しての学生の学びの内容は, 対象理解や看護ケアの認知的理解にとどまらず, 興味, 関心, 態度への学びに深まっていることが示唆された。
著者
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