ヒマ蠶蛾觸肢の光に對する反應について
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概要
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1. 照明下に於てヒマ蠶蛾の觸肢に, 黒い棒で影を與えれば, 觸肢を動かし, 次いで翅を動かして光を感受した反應を示した.影を觸肢より除いた場合も, 同様な反應を示した.しかしこの反應は, 一時的な動作である.尚, この反應は, 雌にも雄にも, 認められたから, 雌雄による差はないと認める.2. ヒマ蠶蛾の複眼, 頭部, 肢, 翅, 腹部等は, 光に對して前述の反應を示さない.3. 複眼の機能を失はしめても, 觸肢さえ存在すれば, 光に對して反應を示した.又觸肢を基部より切斷すれば, 複眼があつても, 反應は示さなかつた.4. ヒマ蠶蛾の觸肢は, 熱に對しても, 反應を示した.5. 硼砂の飽和水溶液を以て, 熱エネルギーを吸収せしめた光で實験した結果は, 正常蛾の場合と同様な反應を示したから, 觸肢が光を感受する機能を有するものと考えざるを得ない.6. 家蠶蛾の觸肢は, 光を感受する機能を有しない.7. ヒマ蠶蛾觸肢に於ける, 鞭節の環節數は, 28∿33の範圍内にして, 鞭節よりの突起數は, 50∿57の範圍内であつて, 雌雄によつて大差がない.
- 1951-09-25
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