TMRヘッドの信号とノイズ(信号処理及び一般)
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概要
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実用化に踏み出したTMRヘッドに関して弊社でのデータを紹介する。TMRヘッドは、高いMR比に支えられた大きな信号出力が特徴であるが、同時に特有のノイズ源も持っている。本報告ではまず、典型的なバリアであるAlOxのTMR膜を用いたReadセンサーと垂直Writerを搭載した複合型ヘッドにおいて200Gbpsi以上のパフォーマンスを実証するデータを得たのでこれを報告する。また、最近話題になっている結晶性MgOバリアについても検討を行い、これを用いたヘッド試作を行った結果、88%のMR比とこれに相応するヘッド出力が得られることを確認した。次にTMRに特有のノイズを源としてトンネルバリアに起因するノイズについて取り上げ、磁場印加によって分離される電気的ポッピングノイズがバリアの欠陥と関係があることを確認した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-12-09