大分大学医学部(大分県由布市挾間町)におけるスギ花粉飛散予測

概要

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【目的】大分大学医学部におけるスギ花粉飛散予測の検討【方法】スギ花粉飛散数は大分大学医学部研究棟屋上(地上高30m)に設置したダーラム型捕集器を使用して測定した.平成2年から平成16年までのデータについて検討した.【結果】スギ花粉総飛散数は前年7月の平均気温, 平均相対湿度, 日照時間と高い相関がみられ, 特に日照時間との相関が高かった.前年のスギ花粉総飛散数も併せた重回帰分析では相関係数が0.9518(p<0.001)と高値であった.花粉供給地域は日田地区と推定された.また, スギ林の変化に対応するためには過去5年間よりも10年間のデータを用いる方が精度が高かった.スギ花粉飛散開始日の予測は従来, 報告されているような1月の平均気温, スギ雄花の発育限界温度と有効積算温度を用いる方法などでは有意の相関はみられなかったが, 最低気温値, 最低気温日を用いる方法が実測値と有意の相関がみられた.【結語】スギ花粉飛散予測には地域毎の特性があり, それに基づいて予測法を確立していくことが重要と考えられた.
2005-11-30