酸性雨に関する研究 : その予備調査について
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概要
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雨水の酸性度に関する予備調査の目的で大阪府下2地点で試料を採取しpH等を測定した。雨水の採取は主として1989年9月から1991年7月の間の一降雨を簡便な方法で採取して試料とした。その結果最小pHは3.71,最大pHは7.29,この間の平均pHは4.64(天王寺区)及び4.55(茨木市)と既報のデータと同様の傾向を示した。降雨量の多寡に依るpHの変動差から考えて,雨水のpHの時間変動が単純な動きでない事が予測された。そこで雨量0.25mmずつを分画採取して調べたところpHの変動は降雨毎に大変複雑で,凹型のものや逆に凸型のように降雨後半にpHが低下するものも認められた。陰イオンの分析でも後半に濃度が上昇する例が認められた。The acidity of precipitation at 2 sites in Osaka Prefecture was studied during the years 19899-19917.Each annual acidity value averages about pH 4.6,and values between pH 3.71 and 7.29 have been recorded for individual events.The various acidity values produced by amount of rainfall suggested that pH-time course of precipitations would draw a complex curve.So,some precipitations were fractionated in 0.25mm rainfall and acidity values of each were measured.It was shown that pH-time course were very complex ones;observed one was up curve,down curve,nearly constant,or these of combination.Some anion analysis data were also complex.For example,the concentration of anion increased in the latter half of rainfall.
- 大阪教育大学の論文
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