高圧撮影に於ける銅濾過板の効果について
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概要
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高圧撮影用濾過板として0.05Cu+0.1Alを使用し, これとアルミ濾過板とを比較して次の結果を得た.1) 130kVに於いて同一の減弱を生ずるアルミ濾過板は1.58mmであったが, これらを透過したX線の半価層は0.05Cu+0.1AlではAl5.8mmであり, 1.58AlではAl4.4mmであった.2) 8cmパラフィンとクロスグリツドを透過するX線量が80〜140kVの範囲で, 0.05Cu+0.1Al濾過板の場合に等しいアルミ濾過板の厚さは1.18mmであったが, 表面射入量は1.18Alのときの方が大であった.3) 0.05Cu+0.1Alは1.18Alにくらべて, アクリライト段階(軟組織)のコントラストに殆ど影響を与えないでAl段階(骨)とパラフインとの間のコントラストをさらに低下させることが出来る.
- 公益社団法人日本放射線技術学会の論文
- 1957-12-30
著者
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