4.脳血流量測定におけるPETの問題点(SPECTはPETを越えるか)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
PETを用いた脳血流量測定は, ^<15>Oで標識されたC^<15>O_2によるSteady State法か, H_2^<15>OによるAutoradiography(ARG)法が現在一般に行われている.それぞれに長所・短所を備えているが, ここでは, 測定時間, 測定精度等で有利なARG法の問題点を取り上げた.ARG法の問題点の中でも, 特に重要と考えた感度と動脈採血に的を絞った.最近のPETでは, 体軸方向の高分解能化が図られた結果, スライス当たりの感度が非常に低くなっており, H_2^<15>Oのbolus静注後, 1〜2分程度の測定時間では, 充分なカウントを収集することが困難になってきた.この感度不足を解消するための方法として, 3次元データ収集やコインシデンスの束ね等が開発された.また, 動脈採血は, 患者負担が大きく, 検査効率を低下させる要因であり, これを解消する方法としては, 脳と心臓を同時に測定するDual-PET等が開発されている.
- 公益社団法人日本放射線技術学会の論文
- 1996-04-20
著者
関連論文
- 島津製3D PETの散乱補正・吸収補正の定量評価
- PETによる癌診断の諸問題および新技術開発
- 10 全身用ポジトロン ECT 装置 HEADTOME-V の開発(第 12 回放射線機器技術発表会予稿)
- 2-4 PET/SPECTによる機能画像解析 (21世紀の医療・福祉を支える科学技術)
- 静止型高分解能 PET-HEADTOME IV-の性能評価 : 第44回総会学術研究発表抄録 : RI-4 PET他
- ポジトロンCT,最近の動向
- 181.静止型高分解能PET : HEADTOME IVの性能評価 : 第44回総会学術大会会員研究発表予稿
- PET入門 : 前編:原理と特徴
- 静止型高分解能PET装置HEADTOME-IVの構成 : 第44回総会学術研究発表抄録 : RI-4 PET他
- 180.静止型高分解能PET装置HEADTOME-IVの構成 : 第44回総会学術大会会員研究発表予稿
- 放射線利用トピックス--ポジトロンECTの現状
- 4.脳血流量測定におけるPETの問題点(SPECTはPETを越えるか)
- ポジトロンECT装置HEADTOME-5(SET-2000Wシリ-ズ)の開発 (医用画像機器-8-)
- ポジトロンエミッショントモグラフィ-装置の定量解析ソフト集SPAN(Software Package of Akita Noken)の開発
- ポジトロンECTにおける散乱線補正法 (医用画像機器-4-)
- 装置メーカーの実績・開発動向--島津製作所 (特集 PET診断--がん早期発見の決め手)