軟鋼板電弧熔接に於ける酸素と炭素及酸素と滿俺との平衡に就て(第 1 報)
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概要
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近年製鋼爐内の化学變化は物理化学的に解説され、それに關する研究發表が多い。一般に脱炭作業として次の平衡關係が高温度に於て行はれると考へられて居る。[chemical formula]而して此の反應に於て質量作用の定律が成立するものとすると、その平衡恒数は次式で示すことが出來る。K_1"=〔C〕・〔FeO〕但し〔〕は熔融金屬中の各組成の濃度を表はす。次に脱酸劑Mを加へ脱酸作業を行ふと[chemical formula]なる反應が考へられる。此の場合に於てもK_2"=(MO)/(〔M〕・〔FeO〕)となり、()は熔滓中の各組成の濃度を示す。然るに軟鋼板電弧熔接に於ては、反應は極めて短時間に完結する故に、上二式の如き平衡關係が完全には進行すると言ひ得られないが、電弧熔接に於て是等の關係が如何になるかを調べるために豫備實驗として直徑4mmの市販の被覆棒を使用し電弧電壓、熔接電流を色々に變化し、その時熔着金屬中に含有する酸素、炭素及び滿俺量を分析した。その結果本熔接棒に於ては熔接電流140アムペア、電弧電壓22乃至24ボオルト附近の時最も作業しやすく、熔接電流、電弧電壓の増大に伴ひビード中に含有される酸素量は増加し、炭素、滿俺量は減少することが判つた。
- 社団法人溶接学会の論文
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