熔接速度に關する實驗
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概要
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能率的な而も良好な熔接を行ふためには速度と熔接部の諸性質との關係を明かにする必要があるが、先づ熔接速度に關する正確な数値を得ることより出發しなければならない。母板の移行速度が細く調整し得る半自動式熔接裝置により軟鋼母板上にビードを置き、熔接速度に關する基礎的数値を求めた。同時にアンダーカット、熔込等を調査した。熔接電流値が熔接速度に重要な關係を有することは當然であるが、この關係を明確に圖示するを得た。母板を豫熱すれば速度を上昇し得る。又母板面に銹が存在すれば速度は或る程度上昇し得る。反對に板厚大となれば速度の低下をよぎなくされる。アンダーカットの發生は熔接電流、速度及び豫熱温度等と關係して明確に求められる。本文は芯線直徑2∿4mmの被覆熔接棒を交流電源により熔着せる場合に就てであり、直流電源或は裸熔接棒の場合に就ては述べてゐない。又熔接部の機械的性質、耐蝕性、熔接應力等に關しての問題も殘されてゐる。
- 社団法人溶接学会の論文
- 1947-12-28
著者
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