支那青島附近産カウライエビ(Penaeus orientalis KISHINOUYE)に就いて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
この蝦は支那にては虎蝦、滿洲にては對蝦、朝鮮にては大蝦と稱し青島附近山東岬角近くの石島に繞産し、體長は六寸許に達する大形の蝦にじて四月初旬より五月上旬はその盛漁期なり。其の漁獲高も亦可なりの多きに上るが如く從つて其の價格も廉にして一疋一錢乃至二錢にて賣買せらる。然れ共該島附近には本邦が漁業權及居住權を有せず、本邦漁師は拱手支那人の漁獲せるものを販賣するに過ぎず。この蝦に關しては岸上博士は大正七年五月水産學會報第二巻第二號七九頁に邦文にて簡單なる記載をなし、Penaeus indicus及ウシエビと比較し、予はこの蝦をPenaeus orientalisとして區別せんと欲すと述べられたり。依て予もPenaeus orientalis KISHINOUYEとして記述すべし。
- 社団法人日本動物学会の論文
- 1926-11-15
社団法人日本動物学会 | 論文
- 種生態学の立場からみた植物の種の分化(種形成の遺伝進化学的考察)
- メダカのひれ異常の遺伝(遺伝学)
- 回転メダカの三半規管(生物学)
- 魚卵タンパクの高速液体クロマトによる解析(発生学)
- メダカの体色(co-2)と奇形(ha)の突然変異(遺伝学)