層雲峡熔結凝灰岩における長柱岩体のトップリング機構 : 寒冷地における岩盤斜面崩壊に関する研究 (第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
層雲峡地域においては、熔結凝灰岩に比高10〜200mの柱状節理が発達し、垂直に近い函状谷地形が形成されている。これらの斜面では多数の岩盤崩壊が発生しており、主たる破壊形態はすべり破壊(sliding)であるが、長柱岩体のトップリング(toppling)や座屈(buckling)も発生している。なかでも典型的なトップリング現象が多数の箇所で見られ、当地域の斜面崩壌を特徴付けている。本研究の前報^1)では、夏期における長柱岩体の熱変形と潜在節理面におけるき裂進展間題を理論的に検討し、すべり破壊に起因する崩落の発生機構を明らかにした。また、岩盤斜面の温度分布とAE活動を観測することによって、理論的検討結果の妥当性を検証した。これに対して本報では、トップリングの発生機構を現象観察結果に基づいて理論的に解明する。
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
著者
関連論文
- 節理構造岩盤斜面における落石の発生機構 : 寒冷地における岩盤斜面崩壊に関する研究 (第3報)
- 封圧炭のガス透過性に対する温度効果
- 710 油水を用いた CAF (Core Annular Flow) の圧力損失
- 油水を用いたCore Annular Flowの圧力損失測定
- 改良VOF法を用いた油魂の計算-水面流出油に関する基礎的研究(第3報)-
- 高さ関数を用いたオイルコア流の解析-水面流出油に関する基礎的研究(第2報)-
- 流出C重油の諸特性-水面流出油に関する基礎的研究(第1報)-
- CAF法による高粘度流出油の回収
- 流出C重油の粘土測定
- 流出重油の粘土増加と油面拡張
- 石炭のガス透過性に対する温度の影響
- 超音波による水中粒子のクラスタ形成(その3) -オゼーン速度重ね合わせ法によるシミュレーション-
- 石炭のガス透過性およびガス圧分布に対するき裂の配向性の影響 -き裂網モデルによる石炭のガス透過性の研究(第3報)-
- 石炭の非定常ガス透過性に対する間隙ガス圧の影響 -き裂網モデルによる石炭のガス透過性の研究(第2報)-
- 石炭のガス透過性に対するき裂の開口・閉塞の影響-き裂網モデルによる石炭のガス透過性の研究(第1報)-
- 超音波による水中粒子のクラスタ形成(その2)-理論的検討-
- 超音波による水中粒子のクラスタ形成-実験的考察-
- 超音波による水中粒子のクラスタ形成
- 石炭のガス透過性に関する間隙ガス圧および応力の影響
- DEMによるジグザグ風力選別機内粒子群のシミュレ-ション
- DEMによるジグザグ風力選別機内粒子群のシュミレーション
- 格子サイズが粒子径に近い固液混相流の三次元シミュレーション
- k-εモデルを用いた流れ場における粒子運動
- 液滴と微小粉塵の衝突確率
- 三次元離散要素法による水中粒子群のシミュレーション
- 人工土壌の植生限界と流失限界-斜面緑化用人工土壌の開発(第2報)-
- 非流失性人工土壌材の開発-斜面緑化用人工土壌の開発(第1報)-
- 穿孔音のスペクトル解析による岩石強度特性の評価
- 高濃度粗粒固液混相流の3次元シミュレーション
- 層雲峡熔結凝灰岩における長柱岩体のトップリング機構 : 寒冷地における岩盤斜面崩壊に関する研究 (第2報)
- 層雲峡熔結凝灰岩の柱状節理におけるき裂進展とすべり破壊 : 寒冷地における岩盤斜面崩壊に関する研究(第1報)
- 深地下への期待
- 1957北海道の道路工事における凍害 : 特に斜面, トンネル, 側溝について(3章 北海道における自然災害と土質工学)(北海道の土質と基礎)
- 凍結融解作用による微小亀裂を用いて岩盤のセン断強度を推定する試法
- 11. 岩盤の凍結深と凍上性 : 応用地質学会北海道支部総会並びに講演会
- 9. ビンガム流-ダルシー流-乱流-領域における岩石と岩盤の透水特性 : 応用地質学会北海道支部総会並びに講演会
- 岩石の力学的性質に関する一実験
- 縦貫道旭川〜深川間の地質
- 超音波照射下での粒子運動のシミュレーション
- 充填層中の低速度水流の解析
- 風化花崗岩のモードとその定量的評価
- P波により岩盤せん断強度を推定する試法--凍結融解作用による微小きれつを用いて
- 垂直管内固液二相流のシミュレーション : two way 法による計算
- 垂直上昇管内固液混相流のシミュレ-ション--計算条件の検討〔英文〕
- 固液混相流の流動特性値と相互干渉力の計算〔英文〕